お粥、おじや、雑炊の違い
かゆ(粥):水を多くして米を軟らかく煮たもの。
おじや:味噌汁などで煮たかゆ。雑炊。
雑炊:飯に魚貝や野菜などを加え、醤油味や味噌味の汁で粥(かゆ)状に煮たもの。おじや。
と辞書には書かれていました。
我が家ではお味噌汁にご飯を入れて煮込んだベタベタっとした物を「おじや」と呼んでいて、よく風邪で寝込んだ時などに食べていました。
お粥はお米から作るのは七草粥などで知ってはいましたが、個人的に七草粥は泥臭いため得意ではありません(汗)
鍋の残り汁などでサラサラっとした感じの物を雑炊と呼んでいましたが、だいたい合っていたみたいです。
あと似た物だとリゾットというイタリア料理がありますが、あれは米を炒めてからスープで煮込んで作り、米に少し芯が残るのが特徴的です。
お粥について
◎全粥とは米1:水6
◎7分粥とは米1:水7
◎5分粥とは米1:水8
◎3分粥とは米1:水10
◎重湯とは5分粥以上のゆるめの粥でできる上澄み液の事で、ガーゼなどで濾して飲むと良いです。
お粥の作り方
①お米を軽く洗ってザルで30分ほど水切りします。
②土鍋にお米と水を入れて、フタをして強火で加熱します。
③沸騰したら塩をひとつまみ入れて底からザッと混ぜて弱火にして、フタを少しずらした状態で炊いていきます。(約50分)
④炊き上がったら火を止めて、フタをして5分ほど蒸らせば完成です!
※フタをしないと水分が蒸発してしまうので、途中で水を足す必要があります。
※かき混ぜすぎるとベタベタになるので、あくまでもザッと混ぜる程度にして下さい。
※塩はお好みなので血圧が高い人、膵臓病の人などは入れなくても良いですが、塩とお酒を少し入れると甘味のあるお粥になります。
お粥の種類
小豆粥、望ち粥、十五日粥などと呼びます。小正月の1月15日に邪気を払い一年の健康を願って小豆粥を食べる風習があります。
芋粥、サツマイモとお米のお粥でジャガイモや里芋で作る地域もあります。
茶粥、番茶、ほうじ茶、煎茶を用いて作られる粥の総称で、米の他に野菜や芋、豆を入れる事が多い。
奈良茶粥が有名です。
餡かけ粥、だし汁、醤油、塩を沸騰させて水溶き片栗粉や葛で餡を作り、白粥の上にかけたお粥。
大根おろしや、おろし生姜などを乗せていただきます。
うちの父親は交通事故で販推付随、糖尿病から腎不全となり亡くなる数年前からはほぼ寝たきりでした。
食べる物も制限がありますから消化の良い雑炊などを毎食食べていました。
元々、板前をやっていたので食べる事の楽しさ、喜びという物はなかったんじゃないかな?と可哀想に思います。
一言に「お粥」「雑炊」と言っても、少し手間をかければ色々な変化があり、様々なバリエーションを楽しむことができます。
病気などでお粥や雑炊しか食べる事ができないご家族がいる方は当人の気持ちになって作っていただければと思います。
毎回煮込むむのは大変ですから、一度に数種類多めに作って冷めてから1回分ずつジップロックに入れて冷凍しておくと良いです。
食べる時は自然解凍or水に漬けておいて解凍してから容器に入れてラップをしてレンジでチンして下さい。
家庭で作る物ですから長期保存せず1か月程度で食べきれるようにすると味を損なわずにいただけると思います。