C型肝炎に悪影響がある物
C型肝炎の患者さんは、肝臓に鉄が過剰に蓄積してしまいます。鉄が過剰になると、肝臓の細胞を傷つけ、肝炎の進展、さらには肝がんの発生に影響を与えると考えられています。鉄分が多い食品は控えましょう。
鉄分が多い食べ物
【穀類】
オートミール、麩、蕎麦、玄米、即席麺、スパゲッティなど
【野菜 】
切り干し大根、パセリ、小松菜、枝豆、そらまめ、水菜、ほうれん草、サニーレタス、チンゲン菜、ブロッコリー、きのこ、干ししいたけ、えのきたけ、しめじ、など
【海藻 】
きくらげ、ひじき、青海苔など
【肉 】
豚レバー、鶏レバー、牛レバー、牛もも・かた、牛ひき肉、鶏もも肉、鶏ひき肉、豚ひき肉、ハム・ソーセージなどの加工肉など
【魚介類】
アサリ、シジミ、はまぐり、鮎、鰯、鰹、秋刀魚、鮪、鰤、ホタテ、煮干し、カマボコなどの加工品など
【豆加工品】
乾燥大豆、生揚げ、高野豆腐、納豆、きな粉、味噌など
【卵】
卵黄
【その他】
ココア、バジル粉、黒砂糖、カレー粉、プルーン、ウコン、アルコール、古い油、食品添加物、タバコ(食べ物ではないですが)など
※肝臓に良い!と言われるウコンですが、主成分であるクルクミンの働きで、胆汁の分泌やアルコールの分解を促進する解毒効果がありますが、ウコンは鉄分の含有量が多い為C型肝炎の患者さんには良くないことが解っていますので、ご注意ください!
C型肝炎の方に良い食べ物
タンパク質の多い食べ物
牛乳、卵(白身)、鮭、カレイ、鯵、鶏のささみ、鶏むね肉、海老など
※C型肝炎の患者さんは、肝臓の細胞が壊れたり、再生したりを繰り返しているため、肝臓の再生を助けるようにタンパク質を多くとることが大切です。
ビタミンの多い食べ物
緑黄色野菜(人参、赤ピーマン、南瓜など)、鰻、豚肉、豆類(大豆、落花生など)、穀類の胚芽、乳製品、卵白、カレイ、ニシン、柑橘類、キウイ、トマト、イチゴ、パパイヤ、植物油(ひまわり油など)、アボカド、ナッツ類など
※C型肝炎の患者さんは、腸からのビタミン吸収が低下します。肝臓の細胞の再生にもビタミンが使われますので、インターフェロン治療期間中はビタミンを多く含む食品をとると良いそうです。
味覚異常の原因が亜鉛だった場合
焼き海苔など亜鉛を多く含む食品
《カルシウム》
海苔1枚あたり 12mg
《鉄》
海苔1枚あたり 0.4mg
《ビタミンA》
海苔1枚あたり 420IU
《ビタミンB1》 海苔1枚あたり 0.03mg
《ビタミンB2》
海苔1枚あたり 0.10mg
鉄分も含みますが、ビタミンA・B1・B2は、海苔1枚で1日に必要な量の半分を摂ることができるそうです。
※C型肝炎の患者さんは、肝炎の進行に伴って血液中のカルシウム、マグネシウム、リン、亜鉛が低下しやすくなります。亜鉛の低下は味覚異常の原因にもなりますので、インターフェロン治療中の味覚異常の原因が亜鉛であれば、亜鉛をとると良いそうです。
食事の時のポイント!
※お茶には鉄分の吸収を妨げる作用があるので、食の時はお茶を飲みながら食べると良いそうです。
※果物などビタミンCを多く含む食べ物は、鉄分の吸収を助けてしまうので、食事とは分けてとるほうが良いそうです。
※調理する時は鉄製の鍋(錆が出るような物)などは使用しないようにしましょう!
C型肝炎の患者さんが心がける事
①1日3食、規則正しく食べること。
肝臓は、食事をする度に栄養分を代謝し、体の各部にその栄養を送り出します。不規則な食事をすると、肝機能のリズムが狂い、肝臓に負担がかかります。
②バランスの良い食事で、バランスのよい栄養を摂ること。
肝炎ウイルスにより破壊された肝細胞を修復するには、タンパク質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が必要です。
※和食を中心にした食事をする。
ごはんが主食、魚・野菜・海藻などがおかずの和食は、良質なたんぱく質とビタミン、食物繊維が豊富なうえに、低カロリーで肝臓には優しいメニューです。
※脂肪分を摂取しすぎないこと。
脂肪を摂取しすぎると、脂肪肝招くおそれがあります。
※高たんぱくで適正カロリーの食事を!
肝臓が悪くなると、肝臓がタンパク質を作る力が無くなるため、タンパク質を食事から摂取する必要があります。現代の食生活では、普段の食事で十分なタンパク質を摂ることができます。むしろ、タンパク質を過剰に摂りすぎないように注意しましょう。
※鉄分を摂りすぎないこと。
C型肝炎の人は鉄分の摂り過ぎには要注意です。
【食事以外で心がける事】
※適度な運動をしましょう!
インターフェロン治療中じゃなければ適度に運動をしましょう。
※感染症に気を付けましょう!
インターフェロン治療の副作用で、血球が少なくなることによりウイルス感染しやすくなる場合があります。
・風邪やインフルエンザが流行っている時期の外出時はマスクを着用しましょう!
・帰宅後はウガイ・手洗いをしましょう。
・皮膚も常に清潔な状態を保ちましょう。